UWC ISAK Japan
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UWCの教育が一人のベネズエラの若者にもたらしたもの

不平等な世界の中で、UWC ISAK Japanに通うための全額奨学金を得たことで、私はお金がもたらす最大の恩恵を身をもって知りました。それは、お金以外のことを考えられるということです。 ベネズエラで育った日々 ベネズエ […]

この記事の内容

不平等な世界の中で、UWC ISAK Japanに通うための全額奨学金を得たことで、私はお金がもたらす最大の恩恵を身をもって知りました。それは、お金以外のことを考えられるということです。

ベネズエラで育った日々

ベネズエラのバレンシアで、裁縫の仕事をする母のもとに生まれ、政治的混乱や高い犯罪率、経済的な不安定さのただ中で育った少女。その少女が、学ぶことへの好奇心を育みながら、共感する力や困難な状況を乗り越える力といった大切な価値観を強める機会を得ました。Geraldine Moreno(2014年のベネズエラでの抗議デモの際、警察の暴力によって命を奪われた罪のない学生)を殺した銃声を聞いていた私が、歴史の教室に座り、自分の出身国を含む権威主義国家について学ぶようになったのです。

母と一緒にスーパーマーケットで6時間も列に並び、乏しい食料を手に入れていた私が、世界中から集まった仲間と課外活動の冒険に出かけるようになりました。互いの違いから学び、楽しむこと。それだけが目的の体験でした。

UWC ISAKで身につけたもの

何よりも、プロジェクト型の創造性・活動・奉仕(CAS)プログラムとデザイン思考を重視する教育を通じて、UWC ISAKは私にスキルを授けてくれました。そのスキルは私自身の成長を後押ししただけでなく、出身地でも、これから行くどこででも、私が将来生み出せるインパクトを広げてくれました。

大学でリーダーシップを実践する

その効果は、2019年にUWC ISAKを卒業してすぐに表れました。米国フロリダ州のRingling College of Art and Designで映画を専攻するための全額奨学金を得たのです。学業面では、すでに大学の学長表彰リストに名を連ね、1年生を対象とした最優秀映画賞も受賞しました。

課外活動では、学内のSustainability Committeeの委員長としての活動と、近隣の公立小学校でのボランティア美術教員としての活動が評価され、大学のEmerging Service Leaderに選ばれました(図1〜3参照)。また、2020年に米国移民・関税執行局(ICE)が定めた非移民ビザ規制から留学生を守る学内の取り組みを率い、このテーマについてSuncoast News Networkのプレス・リリースのための取材も受けました。これらの取り組みを通じて私が一貫して目指してきたのは、教育の機会をより多くの人へ広げることです。そもそも機会がないことのつらさを、身をもって知っているからです。

Ringling College of Art & Design近隣の地域コミュニティを支援する活動
映画を通じて人々に力を

現在、UWC卒業生で美術家のMelvin Gomezさんを追った短編ドキュメンタリーを制作しています。彼は身体に障がいを抱えながらも、若者に力を与え、ギャングによる暴力を防ぐために、エルサルバドルに非営利の美術学校を設立しました。将来は拡張現実と仮想現実の分野で美術学修士号(MFA)を取得し、デジタル・メディアの力で、社会経済的な状況にかかわらず誰もが教育を受けられる環境を広げたいと考えています。

現在制作中のドキュメンタリーより
UWCでの経験への感謝

これらの成果を支えた土台も、私の情熱の核にあるものも、UWC ISAKの教育と、UWC Venezuela National Committeeが育んでくれた価値観に根ざしています。そこに疑いの余地はありません。不安定な環境や人道危機の中から来た人でも、そのための環境と支援が得られれば、チェンジメーカーへと成長できます。私はその何よりの証です。

Mafer Bencomo Arevalo
UWC ISAK卒業生(2019年卒業)
UWC Venezuela National Committee選出
@maferbencomofilms

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