Impact Stories - UWCISAK JP

生徒たちの物語

私たちは、生徒たちの家庭環境や経済状況に、教育機会が左右されるようなことがあってはならない、と信じています。この信念に基づき、本校の生徒の70%には全額または部分奨学金を給付しており、彼らは奨学金なしには決して得られなかったような、生涯忘れられない経験を積んでいます。彼らの生の声をお聞き下さい。

Lucia, Uruguay

(Class of 2019)
ウルグアイ出身の高校1年生。父親がサッカー選手で、スペイン、ベネズエラで生活した経験を持つ第3期生。 「ウルグアイでは奨学金を頂いて私立学校に2年、残りは公立学校に通っていました。1クラスに50人もいて、設備もボロボロで、もっと刺激的な環境の学校はないかとインターネットで調べている時にISAKのことを知りました。ISAKの授業はディスカッションが多く、クラスメイトも多様なので、違う視点を知ることが出来てとても楽しいです! 将来の夢は、母国ウルグアイの教育システムを変えることです。もし私が大統領だったら、まず教育への予算をもっと増やし、設備やカリキュラムの変革に投資したいです。ウルグアイの子供達は、今世の中で何が起こっているかに関心を抱いていない生徒が多いので、カリキュラムをもっとインターナショナルで現代にも焦点を当てたものに変えたいです!」

Vichearith, Cambodia

(Class of 2018)

カンボジア北西部出身の高校2年生。第2期生としてISAKに入学。

「僕はカンボジアの中流階級出身で、ISAKに入学するまでは海外に出たことはありませんでした。カンボジアでは月謝2ドルの英語教室に通って英語を勉強しました。2人の兄が奨学金を得て海外の学校で学んでいたので、僕も自然と自分にとって良い学校はどこだろうと探していたところ、FBでISAKを見つけました。

最初はホームシックにもかかったけれど、第1期生の助けによりすぐに馴染むことができました。『上級生・下級生って言葉を使うのはやめよう!どんなタイミングでISAKに入っていても、どんな立場でも、皆が安心して意見を発することができるのがISAKだよ』という言葉は今でも忘れられません。僕も第3期生が入学した時に、ISAKでは誰もがなくてはならない存在なんだよ、という僕達のカルチャーを伝えられるよう心がけました。

ISAKに入るまでは、リーダーと言うと人々を引っ張る人=ボスというイメージでした。でも今は生徒皆がリーダーだと感じています。

将来はカンボジアに戻ってビジネスをしたいと思っています。周辺国のタイ・ラオス・ベトナムが成長をしている中でカンボジアは停滞していて、生活コストは高いのに収入は低く苦しんでいる人々がたくさんいます。これはカンボジアが農業に依存しているからだと思っています。僕は、ビジネスを通じてカンボジアの経済を活性化させ、人々の生活水準の向上や貧困格差の是正に貢献したいです。」

Iysatta, Sierra Leone

(Class of 2018)

世界で最も平均寿命が短いと言われる世界最貧国、シエラレオネ共和国(西アフリカ)出身の第2期生。

朝日新聞 特集「いま子どもたちは」より抜粋

長野県軽井沢町のインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)で5月下旬、1年生の生徒たちが美術の授業で制作したショートフィルムの鑑賞会があった。
体育館で走る足元をとらえた映像の後、寮のベッドで顔を伏せる少女が映り、軽やかな足取りで校内を歩く後ろ姿で終わる。この17秒間の映像を作ったのは、西アフリカにあるシエラレオネの首都フリータウンで育ったアイザッタ・マネさん(17)。映像は、授業で作った英語の俳句がもとになっている。
とてもつらかった 涙を流し寝込んだ そして嵐は去った
マネさんは、7万人以上の死者が出た内戦のさなかに生まれた。「1日の稼ぎは1ドル程度で、女の子は小学校を卒業できれば御の字」という社会。だが、採掘会社で働く父と主婦の母は、娘が教育を受け続けることにこだわった。学校から帰宅後、毎日5時間勉強した努力が実って、奨学金で国内の私立中学に進学。成績優秀で大統領に表彰されたこともある。
数年前、国連児童基金で働く叔母に頼まれ、教育を受ける権利がアフリカの子どもたちにあると訴えるビデオに出演した。これを見た日本人職員からISAKを勧められ、昨年8月、奨学生として同校に入学した。最初は、自分の考えを表現することに重きが置かれる教育に戸惑った。今は、自分が日々人間として成長している、と感じる。
長期休みの間、同級生の多くは帰省する。冬休みの帰国費用が出せなかったマネさんは、東京などでホームステイをし、おせち料理も味わった。「日本人は年齢や立場に関係なく、お互いを尊重し合うところがいい」
夏休みは、リーダーシップを学ぶ米国のサマースクールへ。参加費70万円を捻出するため、ネットのクラウドファンディングで寄付を募ったところ、1カ月で約40人が支援してくれ、目標額を達成できた。「将来、故郷で女性に対する偏見を払拭(ふっしょく)する活動をして、日本に恩返ししたい」。マネさんは力を込めてそう言った。

(全寮制国際高校:8 女子も学ぶ、故郷で生かしたい 2016年6月19日 No.1115 杉山麻里子記者)

Yasunori, Taiwan/Japan

(Class of 2017)

日本人の父と台湾人の母を持つハーフの高校2年生。台湾の日本人学校を経て第1期生としてISAKに入学。

「ISAKの授業の中でも、特にDesign InnovationとMindful Self Disciplineが好き。今までは何か問題が生じると身構えてしまっていたけど、Design Innovationを通じて『この問題を利用してより良くしていこう!』と、どんな問題もポジティブに捉えられるようになり、今は解決の過程を心から楽しめている。また、Mindful Self Disciplineを通じて、Self-controlもできるようになってきた。よくMeditation(瞑想)して、自分の心や体の状態を正しく認識するようにしている。

将来は宇宙ビジネスの会社を起業したい。地球に残された資源は有限で、資源不足に陥る時が必ずくる。人類が存続できるよう、人類を宇宙に移住させる事業を立ち上げたい。」

Himanshu, Nepal

(Class of 2017)

ネパール出身の高校3年生。

「入学前に通っていたインドの全寮制学校(ネパール人・タイ人も少数通う学校)では、全校で800人の生徒がいたが、学年を越えてのやり取りはほとんどなかった。でもISAKでは、学年を超えて全生徒が家族のようにとても仲が良い。

僕が知っているインターナショナルスクールは、学校名にinternationalと入ってはいるが、中身は一部の民族が大多数を占める学校。でもISAKは言葉通り、internationalなコミュニティー。例えば国籍だけで言っても29ヶ国から生徒が集まり、文化や宗教も様々。僕はISAKに入るまでアフリカ出身の人と話したことが無かった。でもISAKに入って、Jim(ソマリア出身)と出会い、メディアを通じたニュースではなく、リアルストーリーが聞けた。Jimに限らず、仲間から聞く話はメディアのフィルターがかからないリアルストーリー。こういう環境こそreal diversityだと思う。

ISAKでは様々な場面で「自分にとって一番大切なことは何?」と問われる。入学前は家族であり、勉強(学校)だった。今、僕にとって一番大切なことは「行動を起こすこと。たとえそれが、自分にとって苦しく不安や不快感がある状況であっても行動を起こすこと」だ。

将来の夢は、医者になることだけど、より具体的になってきた。医者として働きながら、医療が十分に受けられない人々に対して無料で医療を施す活動も行っていきたい。まだどう資金を確保するのか等の方法論は見えてないけど、そういう医者になりたい。」

Minami, Japan

(Class of 2017)

公立小中学校を経て、第1期生としてISAKに入学した高校3年生。

「ISAKのことは、日経ビジネスオンラインの記事で知りました。写真には色んな国からの生徒達が写っていて、色んな文化圏の生徒達が混ざり合って学べる環境やユニークなプログラム内容に惹かれて受験を決意しました。

ISAKで過ごし一番大きく変わったと思うのは『違い』の捉え方だと思います。そもそも『相手の考えは自分とは違う』ということを意識して行動できるようになり、違いに気づいた時に拒絶反応を示してしまうのではなく、その違いはどこから来るのか?と深堀りできるようになりました。ISAKは疑問に感じたら、これって何でこうなの?と聞ける違う文化圏の友人がすぐそこにいるのはすごく有難い環境だと思います。人々の営みが環境に与える影響、そこから派生して公共政策や都市開発等も学んでみたいと思い、現在アメリカの大学進学中です。」

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