寮生活

寮生活は、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンにおける学校生活の中で欠かせないものであり、生徒たちが学業面、そして個人的にも成長できるよう、あらゆる面からサポートできる体制が整っています。寮プログラム、カウンセリング、アドバイザリープログラムを通じ、本校の寮は生徒たちにとっては第二の家となり、学校生活がスムーズに送れるようサポートしています。ここでは、この活気と多様性に溢れるコミュニティについて詳しくご紹介します。

本校の寮では、寝室とリビングを共有しながら、国籍やバックグラウンドが異なるルームメイトと一緒に生活をします。生徒は、自分たちが住む寮の日常的な管理を任され、その中でリーダーシップと問題解決能力を育んでいきます。またハウスメンターとアドバイザーが各寮での指導を行います。ジェンダーニュートラルな設備を備えた、ブレンディッドハウジング*のオプションも提供しています。

本校では、全生徒がキャンパス内の「ハウス」と呼ばれる寮で生活します。12~18名が原則男女別々の1つのハウスに暮らし、1棟に2人部屋、4人部屋、広々としたリビングルーム/ラウンジ、ミニキッチン、洗濯機などが設けられています。

寮生活の運営は、ほぼすべて生徒たちの手に委ねられており、常識や価値観の異なる仲間との共同生活を通じて、多様性への理解や問題解決能力を培います。

生徒たちは、ハウスメイトたちと各ハウスをどう運営するかを自主的に決めています。寮によって文化や国籍や地域性も異なり、それぞれに団結したり、時には課題を共に解決しながら、共に成長する機会を得ていきます。

生徒同士の間で選ばれる寮生活アドバイザー(寮のスムーズな運営に寄与し、万一ハウスメイト間で問題が発生した場合には、仲裁も行います)に加えて、ハウスメンターと呼ばれる教官が必ず一人ハウスに配属され、コミュニティの形成を補助します。

ほぼ全ての寮は男女別ですが、本校ではブレンディッドハウジングと呼ばれる制度も導入しています。ブレンディッドハウジングの中では、ベッドルームは自己の認する性別によって割り当てられ、トイレは男女共用、シャワーは時間帯によって利用者の性別を限定することができる仕組みになっています。生徒は、保護者の書面承諾を得た場合にのみ、このブレンディッドハウジングを希望できます。

寮のツアー
寮生活の体験談

寮プログラム

本校の寮プログラムは、生徒の成長をサポートし、安全な環境を提供することを目的としています。経験豊富なスタッフ、メンター、カウンセラーが連携して、生徒たちが安心し自信を持って過ごせるコミュニティ作りに努めています。本校では、コミュニティの安全と安心を何より重視し、包括的なセーフガーディングプログラムを実施しています。これにより、生徒は大人たちに支えられながら自立心や生活管理能力を身につけることができます。

本校の学校生活においては、看護師、カウンセラー、臨床心理士、ピア・サポーター、アドバイザリー・リーダーなどが様々な局面で生徒をサポートしています。サポートチームのメンバーは定期的に会合をもち、一人一人の生徒の身体的および精神的な健康を担保すべく、日夜努力しています。

加えて、ハウスメンターと当直のメンターが、それぞれ担当するハウスと密接に関わりを持ち、夜間を含め生徒たちの安全を見守ります。生徒たちはこうして十分なケアやサポートを得ながら、徐々に自立した大人へと成長し、自己管理の術も身につけていくのです。

本校では、コミュニティーに関わるすべての人の安全と健康を非常に重視しており、セーフガーディングガイドラインを策定し、全教職員への徹底を心がけています。また教職員の採用に際しては、バックグラウンドチェックを必ず実施し、セーフガーディングガイドライン講習の受講も全員に対して義務付けています。

私たちは、生徒一人一人にとって宗教や信条が重要であり、大切なアイデンティティーの一部であると理解しています。全寮制の生活の中でも、適宜各自がお祈りなどができる環境を用意しています。

本校では更に、Interfaith Dialogue Groupと呼ばれる、異なる宗教を信じる生徒が集まり、お互いの宗教について学ぶフォーラムがあります。この活動を通じて、自らの信条を更に追究することもできます。

カウンセリング

本校のカウンセリングプログラムは、生徒たちが抱える個人的、学業的、心理的な問題について、安全かつ秘密厳守が約束された場で話し合えるよう設計されています。経験豊富なカウンセラーが、個人的なカウンセリングセッション、ワークショップ、その他必要なリソースを提供し、生徒たちが対処法を習得し、環境への耐性を身につける手助けをします。

アドバイザリー

本校のアドバイザリープログラムは、以下の5つの理念に基づいて構築されています。

  • 信頼関係を構築する
  • オープンな対話と内省を促進する
  • 互いの成長をサポートし合う
  • 学業や生活面の相談窓口となる
  • 互いのリーダーシップスキル向上をサポートし合う

アドバイザリープログラムでは、リラックスした雰囲気の中で学年を問わず生徒たちが仲間やアドバイザーとつながり、サポートし合える環境を提供します。アドバイザリーグループは毎週集まり、自分たちでキャンパス内外での活動やイベントを企画します。生徒たちが自分らしく、互いに有意義なつながりを築きながら、本校のミッションとビジョンに沿った成果に向かって努力できるよう、ポジティブで団結力あるコミュニティの育成を目指しています。