ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンのサマースクールは、中学生を対象としたプログラムです。軽井沢の豊かな自然に囲まれたキャンパスで過ごし、本校の教育内容を体験していただけるユニークな機会です。
毎年、世界各国の明るく好奇心豊かな13歳〜14歳の生徒たちが国籍・文化・社会経済的な多様性にあふれた環境で、”Life-changing”な(人生を変えるような)体験をしています。
At a Glance
サマースクールで学ぶこと
サマースクールでは、リーダーシップに重点を置いています。自分自身や他の人を理解し、個人やチームで問題を見つけて解決する力を育て、現代社会の様々な課題を乗り越えるためのスキルや自信を身につけます。世界的に視野を広げ、社会に良い影響を与えるチェンジメーカーになれることを目指します。
また、様々な活動やワークショップを通じて自分の「好き」を発見し、それを深めることで、自分らしいチェンジメーカーになれる機会を提供しています。
探求・気づき
リーダーシップの基礎として、自分自身や他者にとって何が大切なのかに意識を向け、探求することを練習します。これまで以上に自分と向き合いつつ、同時に他者と繋がることを学びます。
行動・達成感
探求と気づきで得た経験をもとに、個人およびチームで実際に行動に起こしていきます。行動の大小に関わらず、生徒自身が達成感を味わうことで、さらなる挑戦に目を向けることができるようになります。
共感・多様性
多様性に富んだ環境の中で、さまざまな価値観や意見に触れることで、他者に共感することや他者のおかれた環境を理解することの大切さを学んでいきます。
創造性・成長
自分や周囲にとって必要なことは何なのか。この問いを元にデザイン思考やリーダーシップを応用し、「変化」を生み出すことを実践します。現代社会の課題や困難に直面し、それを解決して行くことで、自分自身の変化や成長を実感します。
自然・発見
軽井沢は、四季折々の美しさが有名ですが、中でも夏こそ軽井沢の魅力を最大限に体感できる季節と言えます。サマースクールでは、近くの山や滝へのハイキングをはじめ、多くのアクティビティを通じて、生徒たちの好奇心や発見の喜び、チームワーク、そして自然環境を大切にする心を育てます。
プログラム概要
寮生活
サマースクールの参加者は12日間、本校の寮に滞在します。親元を離れ、新しく出会う友達と新しい場所で暮らす寮生活はサマースクールの特徴の一つです。これほど長期で親元を離れるのが初めてという生徒も少なくありません。滞在中は、寮のカフェテリアで3度の食事をとり、自分達で掃除を行うほか、ゲームや音楽などの楽しいアクティビティをしながら過ごします。
常勤の看護師を含めて、サマースクールのスタッフは常に学生の寮生活をサポートし、自宅から離れたもう一つの家のような場所を作ります。毎晩寝る前に、スタッフ2名と数名の生徒で構成するアドバイザリーグループとのミーティングの時間を設け、その日の学びを振り返り、お互いに交流を深めていきます。
リーダーシップ&プロジェクトワーク
リーダーシップは、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの教育の中心にあります。生徒たちが世界にポジティブな変化をもたらすリーダーになることを期待しています。本校ではチェンジメーカーを、「自身や社会にとって大切なことを見極めつつ、困難な状況においても行動を起こし、多様な価値観を受け入れ活かしながら、他者のことも同時にサポートできる人」と定義しており、リーダーシップは役割ではなく、実践ということを示しています。
サマースクールではこうしたリーダーシップの考え方を紹介していくとともに、リーダーシップの実践の機会をできるだけ多く提供することが目標です。サマースクール中に開催されるワークショップやイベント、アクティビティ、そして寮生活はリーダーシップを肌身で経験できる学びの機会となります。また、リーダーシップはさまざまな形で現れることをぜひ実感してほしいです。
アウトドア、ワークショップ、各種イベントなど
興味・関心、好奇心を引き出し、発見する機会を提供することがサマースクールの重要な要素です。
プログラム中、実に多様な場所が「教室」になります。室内で机を囲み合うだけでなく、時には芝生の上や森も学びの場所に変わります。本校の施設や軽井沢の豊かな自然を存分に活かし、ハイキングやカルチャーイベント、それぞれが持つ才能を活かしたパフォーマンスなど、多彩なアクティビティを行います。
これまで実施されたコース
人類の多様な文化と歴史への理解を深めました。歴史上の人物へのインタビューや壁画制作などのインタラクティブなワークショップを通じて、学生たちは自分自身のアイデンティティや軽井沢の歴史を探求し、思いやりのあるリーダーや創造的な変革者としての未来を想像しました。異なる文化や歴史について学ぶだけではなく、持続可能な未来を創るために社会を導くリーダーのあり方について考えました。
本コースは、衛星を巡る課題、ロケット開発、宇宙の謎など、壮大な宇宙探査をテーマにしています。ワークショップでは、宇宙に関する「もしも」のシナリオを想定したり、ペットボトルロケットを使った実験、米国航空宇宙局(NASA)が採用するチームビルディングを体験しました。生徒たちは先入観や前提を疑う思考法「クリティカル・シンキング」に触れながら、なぜ私たちが宇宙を探索するのかについて学びます。
舞台芸術とマインドフルネスの実践を結びつけた本コースは、表現力や想像力を伸ばすことを目的としています。ダンスと演劇を、理論と実践を交えながら学び、プロジェクトの最後には、生徒同士が協力して一つのパフォーマンスを創作しました。即興演技などのワークショップで仲間と関わりながら、表現力や想像力、コミュニケーション力、協調性などを育みます。
本コースでは、資源のリサイクルや再利用に関するディスカッションや実践的な活動を通じて、大量生産・大量消費がもたらす環境問題と解決に向けた前向きな取り組みについて考えます。デザイン思考、持続可能な循環社会のあり方、社会格差の概念などについての理解、そして関心を深めます。
本コースでは、国籍、文化的背景、言語、アクセント等によってアイデンティティがどのように形成されるかを探究します。コミュニケーションにはどのような方法あるか?言語は自身のアイデンティティにどのように影響するか?そして、意見の相違や対立における言語の役割とは何か?などの問いに向き合い、言語が持つ可能性について考えます。
参加した生徒の声
2024年度の生徒満足度評価は100%。
サマースクールは本当に楽しくて、あっという間の時間でした!アクティビティやディスカッションの時間では、新しいアイデアを生み出したり、たくさんの発見がありました。
HOMA (アフガニスタンから参加)
新しい発見がたくさんあって、とても刺激になりました。そして、少しでも世界を良くするために行動したいと思うようになりました。
JOE (オーストラリアから参加)
何かを達成するためには頭で考えるだけじゃなく、それに注ぐ努力と情熱も大切だと感じました。
AKIRA(フィリピンから参加)
一番良かったことは、アイデンティティについて学べたことです。サマースクールでは、自分自身に向き合い、自分にとって大切なものに気づきました。
MAKI (日本から参加)
サマースクールで学んだ最も大切なことは、人と意見が違っても良いということです。世界中の人々と会うことで、色々な課題に対してたくさんの考え方があることに気づきました。意見が合わなくても、認め合って、協力することを学びました。この気づきは僕にとって、とても大きかったです!サマースクールのおかげで、将来、世界中の人たちと一緒に仕事したいと思いました。
TAKA (アメリカから参加)
サマースクールは、専門知識と情熱を持って子どもたちと向き合う先生方によって運営されていました。非常に有意義なプログラムだと感じています。
(24年参加者の保護者)
子どもを迎えに行くと、12日間で学んだこと、楽しんだこと、大切に思えたことを興奮で目を輝かせながら共有してくれました。彼にとってISAKサマースクールは大変刺激的で、充足感のあるものだったようです。ISAKのユニークな教育へのアプローチは、既成概念にとらわれない、クリエイティブな発想を引き出してくれました。息子に挑戦の機会とインスピレーションを与えてくれた本プログラムに深く感謝しています。
(24年参加者の保護者)
学びと成長の機会、そして世界中の友だちにも恵まれ、親としてはUWC ISAKサマースクールに大変満足しています。アカデミックなアプローチに加え、個の成長、文化交流などの要素も取り入れた、バランス良く充実したプログラムだと思います。
(24年参加者の保護者)
プログラム詳細
サマースクールへの参加は、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンへの出願のための必須要件ではありませんが、サマースクールの参加は本校の雰囲気を体験していただける良い機会となっています。
プログラム実施日
費用
場所
使用言語
応募資格
募集期間
対象年齢
参加条件
サマースクールは英語で行われるため語学力も考慮されますが、それ以上に情熱と好奇心、創造力があり、プログラムに積極的に参加したい、という意欲を持っていることが何より重要です。
申込方法
Step 1
参加資格の確認
サマースクール開催時点で13歳および14歳の方(2010年7月19日〜2012年7月18日生まれの方))
Step 2
応募開始
ウェブの応募ページに初めてアクセスする場合は、まずプロフィールを作成してください。以前に応募ページを利用したことがある場合はログインし直して、申し込みを開始してください。
Step 3
提出書類の作成
質問に答える形式の小論文と、2~3分間のビデオ課題を含めた提出物を準備し、申込料を添えて提出します。(申込料は通常4,000円、2月15日までのお申し込みの場合2,000円となります。申込料の返金はいたしません。)
経済的な支援を必要とする場合は、申込書類にある学資援助の申請フォーム(Financial Assistance Request Form)に記入してください。プログラムへの申し込み完了後に提出された学資援助申請は受け付けられません。また、サマースクールの学資援助は枠が限られておりますのでご理解ください。本校の学資援助は申込者の家庭の経済状況に応じて給付されるものであり、学業・芸術・スポーツ等の能力にもとづいて給付する奨学金は提供しておりませんので、予めご了承ください。
Step 4
申込書類の提出
2025年03月03日の締切日までにできるだけ早く応募を完了させてください。
Step 5
結果発表
合否結果は、2025年03月25日までに通知されます。(参加者の方々に十分な余裕を持って渡航準備をしていただけるよう、なるべく早く通知するようにいたします。)
よくある質問
サマースクールの対象年齢はいくつですか?
サマースクール開催時点で13歳および14歳の方(2010年7月19日〜2012年7月18日生まれの方)の方です。
日本語版の応募書類はありますか?
申し込み書類は英語版のみとなっております。
申し込み締め切りはいつですか?
今年のサマースクールの締め切りは、2025年3月3日です。
ウィンタースクールに参加したのですが、サマースクールへの参加申し込みは可能ですか?
ウィンタースクールに参加した方もサマースクールにお申し込みいただけます。サマースクールはウィンタースクールをベースにしております。お申し込みの際、必ずウインタースクールを経験されたあとサマースクールにも参加されたいと思う理由を明記してください。
昨年サマースクールに参加したのですが、今年も申し込めますか?
お申し込み可能です。ただし、サマースクールは毎年多数の申し込みがあり、できるだけ多くの方に参加していただけるよう、初回申し込みの方が優先される場合がありますのでご了承ください。
2025年9月から始まるG10(高校一年次)課程への入学に向けて出願中です。サマースクールに参加できますか?
2025年9月期の高校課程への入学に向けて出願をされている方は、サマースクールにお申し込みいただくことができません。オンライン出願フォームにサマースクールのアカウントを作成しないようお願いします。
参加するためにはどのくらいの英語レベルが必要ですか?
サマースクールは英語で行われます。母国語レベルの英語力は必要ではありませんが、授業に参加することができるよう、日常会話レベルの英語力があることが望ましいです。
審査は、どのように行われますか?
申し込みの際提出いただく小論文と、2~3分程度のビデオを元に審査されます。
合格枠は、それぞれの学年ごとに設けられているのでしょうか?
学年別による合格枠は設けておりません。ただし、ダイバーシティーの観点からバランスの良いクラス編成とするため、合格者の選定にあたっては、年齢や国籍、性別、性格など複数の要素が考慮されます。
合格枠は、国籍別に設定されているのでしょうか?
国籍ごとの合格枠は設けていません。個人の素質とプログラム参加者全体の多様性の観点から、総合的に判断しています。
面接はありますか?
面接はありませんが、申し込み時に2~3分間の自己紹介ビデオの提出が必要となります。ビデオで存分に自己アピールしてください。
キャンセル待ちリストはあるのですか?
不合格となった方の中で、審査結果が上位だった方については、キャンセル待ちのご連絡を差し上げております。キャンセルが入った場合、サマースクールに参加いただけます。
サマースクールに学資援助はありますか。
サマースクールでも学資援助を提供しております。給付を希望される方は、学資援助の申請フォーム(Financial Assistance Request Form)を提出してください。援助は全額給付と部分給付があり、申請者の家庭の経済状況に応じて決定されます。また、援助の採否検討にあたり、申込者本人・保護者と面談をさせていただく場合がございます。
部活の予定があるため、途中からの参加でもよろしいでしょうか?
プログラム期間中の途中参加、または部分参加はご遠慮いただいています。
サマースクール期間中に親が見学に行くことは可能でしょうか?
保護者の方には、お子様が参加されているプログラムの内容をご紹介するオンライン形式の保護者会を開催いたします。また、お子様をサマースクールまで送迎される場合は、校舎前までお越しいただけますが、保護者の方の校舎内へのお立ち入りはご遠慮いただいております。
サマースクールに参加するための移動手段はどうしたらよいでしょうか?
軽井沢までの往復の交通費はプログラムに含まれています。日本国内から参加する場合、軽井沢駅とキャンパス間の移動の手配をお手伝いします。
また、海外からの参加については原則、交通費の支給や入国手続きの手配は行なっておりません。日本までの移動手段の確保は各自でお願いしております。なお、成田空港とキャンパス間のバスを手配します(プログラム日程が近づいたら予約受付をいたします)。
クラス分けはどのようにされますか?
参加者それぞれの出身国や男女比、性格などの複数要素のバランスを考慮の上決めています。
男女比について教えてください。
基本的に半数ずつになるように選考いたしますが、毎年若干変動しています。
寮の施設に関して教えて下さい。
寮施設は幾つかの棟を繋げたタウンハウスのような造りで、各棟に玄関が設置されており、それぞれに教員用と生徒用のユニットが混在しています。生徒が生活する棟は男子寮と女子寮に別れ、各寮それぞれに約12名の居住スペースがあり、2人部屋と4人部屋に分かれます。リビングルームやセミナースペースなどの共有エリアは、生徒達が共に勉強したり、リラックスできる空間です。また、同じ寮内にカウンセラーが滞在し、一緒に生活します。
部屋割りはどのようにして行われるのでしょうか。どのようなオプションがあるのでしょうか。また一人部屋などはあるのでしょうか?
サマースクールでは男女別の寮でなるべく様々な年齢、学年、国籍の生徒が混在するように部屋割りを組みます。共同生活によって異文化交流を推進しているため、生徒に一人部屋が提供されることはありません。部屋割りによって、最大3名のルームメイトと寝食を共にします。
食事に関して教えて下さい。ベジタリアンやハラルなど、特別なメニューなど準備していただけるのでしょうか?
校舎にあるカフェテリア(食堂)で毎日3食提供される食事は、参加費に含まれています。カフェテリアの運営は、日本国内の多くのインターナショナルスクールのカフェテリアで、生徒の多様なニーズに対応してきた実績を持った外部の業者に委託しています。地元の食材をふんだんに使ったヘルシーで美味しいメニューを提供しています。ベジタリアン、宗教上や健康上の食事制限にも別メニューで対応しています。
病気や怪我をした時の対応は、どうなっていますか?
キャンパスから車で約10分のところに軽井沢病院やクリニックがあり、生徒が体調不良を起こした場合は、常駐しているスタッフが病院まで同伴します。また、車で約30分のところに浅間総合病院や佐久総合病院など大きな病院もあります。なお、サマースクール期間中は、看護師が午前8時30分〜午後6時30分までの間、常駐して生徒たちを見守ります。
サマースクールの期間中、携帯電話は使えますか?
サマースクールの期間中は、プログラムに集中し、他の参加者との交流をできる限り持って頂くためにも、携帯電話などの電子機器を学校側でお預かりしますのでご使用頂けません。
自分のコンピューターやiPadを持ち込む必要はありますか?
コンピューターやiPadの持ち込みは必要ありません。サマースクール期間中は、本校の提供する端末を使って、ご家族やお友だちとご連絡をお取り頂けます。
お金はどのくらい持たせたほうがよいでしょうか?
サマースクール期間中、ショッピングに出かけたり、キャンパスでお金を使ったりする機会はありませんので、お金は不要です。
お小遣いは必要ですか?
お小遣いは必要ありません。すべての活動がサマースクールの費用に含まれており、期間中に買いものに出かけるような機会もありません。
参加費の支払いの締め切りはいつですか?
参加費のお支払い締め切りは、2025年4月11日です。
生徒が参加をキャンセルした場合、参加費は返金されますか?
4月25日までにキャンセルのご連絡をいただいた場合のみ、参加費を返金させていただきます。4月25日を過ぎてからのキャンセルにつきましては返金致しかねますので、ご了承ください。キャンセルのご連絡はメールにてお送りいただけますようお願いいたします。
感染症防止対策について教えてください。
本校では、感染症の防止と管理に最大限の配慮を講じています。感染対策・衛生管理の手引きは、合格通知後に参加者全員にお送りしています。