CASとは
CAS「創造性・活動・社会貢献」(CAS:Creativity, Activity, Service)は国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラムの3つの中核をなす要素の一つであり、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンのカリキュラムにおいても重要な要素です。CASの3つの構成要素には以下のような特徴があります。
- 創造性(Creativity) – 芸術およびクリエイティブ・シンキング(創造的思考)を伴う経験
- 活動(Activity) – 身体の鍛錬による健康的な生き方
- 社会貢献(Service) – 生徒が学ぶ機会を得ることのできる無報酬のボランティア活動
CASプロジェクトにより生徒は以下のような課題に取り組みます。
- 積極性を発揮する
- 忍耐力をつける
- 協同作業、問題解決、意思決定のスキルを磨く
CAS 高校1年次(10年生)
高校1年次(10年生)では、学校内や軽井沢のコミュニティなど他者のニーズに着目し、生徒一人ひとりが長所を伸ばします。
10年生は毎週金曜日の午後CASに参加し、地元の生徒や大人を対象に英語を教えたり、高齢者向けの施設を訪問したり、障害のある方や孤児と共に作業を行うなど、軽井沢のコミュニティに様々な形で貢献します。現場での奉仕活動を通じて、言葉の壁などの難題に立ち向かい、仲間と人間関係を築き、何が必要なのか、必要な事柄に対してどう対処すればよいのかを理解しようとすることで、チェンジメーカーになるためにきわめて重要なスキルを磨くことができます。
「社会貢献とは、他の人の役に立つということだけではありません。他者に奉仕することで、世の中の様々なチャンスや解決すべき課題に気づき、それに対応する能力をもった人物になることができるのです」
-Raffaela Corrales, 10年生CASコーディネーター
CAS 高校2、3年次(11、12年生)
高校2、3年次(11、12年生)には、少人数のチームで、人間に配慮した、協同的で、具体的な行動を伴うリーダーシップ・プロジェクトを行います。プロジェクトは少なくとも16ヶ月間続きます。
高校2、3年次(11、12年生)には、少人数のチームで、人間に配慮した、協同的で、具体的な行動を伴うリーダーシップ・プロジェクトを行います。プロジェクトは少なくとも16ヶ月間続きます。
リーダーシップ・プロジェクトはすべて生徒主導のもと行われ、個々人にとっても意味を見いだせるプロジェクトを創り、参加することが求められます。
プロジェクトのミッションと目標は重要ですが、プロジェクトの成功は単に目標の達成のみでは判断できません。本校が目指すのは、生徒がチェンジメーカーに育つことであるため、今後の人生のどのような場面においても、困難な問題に対して柔軟に対処できるようになることに、重点を置いています。
「挫折、困難な状況や失敗は、順調に進んでいるプロジェクトからは得られない、学ぶ機会を与えてくれるのです」
-Jolyon Hinton,11~12年生CASコーディネーター
リーダーシップ・プロジェクトは継続的に行われ、特にプロジェクト・ウィークに力を注ぎます。これまでの数年間でも、既に11、12年生は幅広いリーダーシップ・イニシアチブを実践し、その活動は学内外に大きな影響をもたらしています。
Spotlight: Leadership Projects
There are more than a dozen active leadership projects at UWC ISAK Japan. Here is a look at two – one impacting the local community and one helping earthquake victims in Nepal.
Project Daicon
Project Daicon began in 2016. Members of the group, who are interested in economics, marketing, business and translation, connected with leaders in the Karuizawa community with a proposal to help improve tourism. Their initiatives include:
- Launching and maintaining a website to help local businesses sell goods internationally
- Providing English translation services to area businesses and restaurants
- Creating a promotional video for the city of Karuizawa using a drone camera
- Managing social media channels for Karuizawa’s tourism council
Project NEPAL
Launched by three Nepali students after a devastating earthquake in their home country on April 25, 2015, the Project NEPAL team has raised over $25,000 which has been used to build a rural school, bring much needed medical supplies to remote areas, and the group is currently working to fund a mobile medical clinic.